自治会長になって、少しずつ仕事の内容が分かってくると、次に気になってきたことがあります。
それは、
「自治会長が、全部やらなければいけないのかな?」
ということでした。
自治会長になったばかりの頃は、分からないことが多いので、何かあれば自分で調べて、自分で確認して、自分で動く。
そんなことが多くありました。
実際、そのほうが早いこともあります。
「私がやってしまったほうが早い」
そう思って、自分で進めてしまうこともありました。
でも、それを続けていたら、自治会長の仕事はどんどん増えてしまいます。
「自分でやったほうが早い」の落とし穴
自治会の仕事には、ちょっとした確認や連絡、書類の準備など、細かい仕事がたくさんあります。
一つ一つは、それほど大きな仕事ではありません。
だからこそ、
「これくらいなら自分でやってしまおう」
となりやすい。
でも、一つ、また一つと引き受けているうちに、気がつけば会長がたくさんの仕事を抱えることになります。
その状態が当たり前になってしまうと、
「自治会長は何でもやってくれる人」
になってしまうかもしれません。
そして次の自治会長になった人も、同じように仕事を抱えることになります。
役員には、それぞれの役割がある
自治会には、自治会長だけでなく、副会長や班長、その他の役員がいます。
それぞれに役割があります。
もちろん、自治会長が全体を把握して、必要な調整をすることは大切です。
でも、
「全体を把握すること」と「すべての仕事を自分で行うこと」は別のこと
なのだと思います。
担当が決まっている仕事は、その担当者にお願いする。
班長にお願いできることは、班長にお願いする。
分からないことがあれば、一緒に確認する。
そうやって、それぞれが役割を担うことが、自治会を運営するということなのではないかと思うようになりました。
任せることも、自治会長の仕事
最初は、誰かにお願いするより、自分でやったほうが簡単だと思っていました。
説明する時間も必要ですし、お願いしたことが自分の思った通りに進まないこともあります。
それなら自分でやったほうが早い。
そう思ってしまいます。
でも、自治会長がすべてをやってしまったら、他の役員が自治会の仕事を知る機会も少なくなります。
そして、次の人に引き継ぐときにも、
「会長しか分からない」
ということが起きてしまいます。
だからこそ、最初は少し時間がかかっても、役割を分担していくことが大切なのだと思います。
人に任せることも、自治会長の大切な仕事の一つ。
そう考えるようになりました。
「誰がなってもできる自治会」にしたい
自治会長は、毎年同じ人がやるわけではありません。
私の自治会も、班ごとの順廻りで役員が回ってきます。
つまり、次に自治会長になる人は、私とは違う人です。
自治会のことをよく知っている人かもしれません。
反対に、私と同じように、自治会の仕事がよく分からないまま順番が回ってくる人かもしれません。
だからこそ、
「経験のある人だからできる自治会」ではなく、「初めての人でもできる自治会」
にしていくことが大切なのではないかと思います。
そのためには、仕事を一人に集中させないこと。
役割を分かりやすくすること。
必要なことは資料として残しておくこと。
そして、分からないことがあったときに確認できるようにしておくこと。
こうした積み重ねが、次の人の負担を減らすことにつながるのだと思います。
私自身も、まだ勉強中
とはいえ、私自身もまだ自治会長になったばかりです。
「こうしたほうがいい」と思っていても、実際にはうまくいかないこともあります。
お願いすることの難しさを感じることもあります。
それでも、自治会長が何でも抱えてしまうのではなく、
「どうしたらみんなで運営できるのか」
を考えることは、これからも大切にしていきたいと思っています。
自治会長の仕事を減らすことは、単純に「会長が楽をする」ということではありません。
役割を分担し、仕組みを整えることで、次に自治会長になる人も無理なく活動できる。
そんな自治会にしていくことが、これからの自治会には必要なのではないか。
新任自治会長として、そんなことを少しずつ考えるようになりました。
